2018年1月31日水曜日

MONTANO 430 (OCCUPIED JAPAN)

このウクレレがヤフオクに出てきた時には驚きました。。


ネットで見つけた画像のMONTANO440とほぼ同じトランクです。


中にはこんなウクレレが入っています。。


ラベルにはMADE IN OCCUPIED JAPAN の文字が。。
ウィキペディアによると戦後占領期の日本で1947年(昭和22年)から1949年(昭和24年)まで輸出向け製品に義務付けられた「占領下日本製」との表示です。
MADE IN OCCUPIED JAPAN などと聞くと年配の方などの中にはむしろ苦々しく感じる方もいらっしゃるのではないかと思いますが、この表示のいいところはほぼ年代が特定できるところです。

戦争終了後2~3年のこの時期を描いているドラマなどを見ると、まだまだ生活が安定せず楽器を作るどころではない様に感じられますが、さにあらず。。
名古屋コネクションの楽器製造者たちは果敢に外貨を獲得するべく楽器の製造に取り掛かっていたことが判ります。
ジャンクギターの謎。 ←以前の関連記事はこちら。
鈴木バイオリン第79号規格12番 ←以前の関連記事はこちら。


ボディは使用感が少なくとても綺麗だったのですが。。


フレットは緑青で膨れ上がっていました。削り取ったらフレット自体が無くなってしまうのではないか?と心配しましたが。。


そんなことはありませんでした。


クリーニングして弦を張ったらこんな感じになりました。


魅力的なステンシル。。ある方のブログにあるMONTANO750と同じですね。


このウクレレは全体が深いワイン色です。もちろんVIOLINバックです。


ヘッドにはMONTANOのステンシルがあるのですが、こちらはとっても不鮮明です。
ボディの模様はとっても綺麗なのになんでこちらはこんなん何でしょう??


僕のMONTANOくん(型番不明)と並べてみました。
形はほぼ同一です。


ネック付け根の形状もほぼ一致。。


ペグやヘッドの感じも似ています。
やはりMONTANOくんはMONTANOで間違いないようです。

同じ年代のウクレレでもケースに入れられたままあまり弾かれなかったものと、毎日のように弾きたおされたものではコンディションに違いが出るのは分かりますが、MONTANOくんのやれ具合やラベルが剥がされているところを見ると、僕はやはり戦前製ではないか?と疑っています。。


昭和22年~24年製でもこんなに綺麗なんですもの。
音はあまり弾かれていない為か、それともナットが牛骨のせいか、MONTANOくんより硬めのクリアトーンです。

またひとつ貴重なコレクションが増えました。

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