ボディが出来たところで塗装しました。
最初は水性ウレタンニスを何色か混ぜて濃い色を作って塗ってみたのですが、むらが出来て上手くいきませんでした。
そこで削りなおしてワシンの水性木部着色剤(マホガニーブラウン)と言うものを塗ってみました。
ウレタンニスとの違いは着色成分だけでニス成分がふくまれていないことです。これだとむらに成り難く綺麗にぬれます。
これを軽く3回ほど繰り返して塗ってから最後に水性ウレタンニスのクリアーを塗りました。
つぎに位置をよく確認してから大きさを考えてブリッジを作ることにしました。
使ったのは手持ちのカリンの木です。
大まかな状態に切り出してから削っていきます。
こんな感じに出来上がりました。
ボディは小さいのですが指板に厚みがあった為にそれとバランスをとるとブリッジは高めになってしまいました。
そこでサドル前後を斜めに削り落として出来上がったのがこの形です。。
ブリッジを貼り付ける位置を慎重に決めてから塗装を剥がします。
ブリッジの裏とボディの接着場所両方にカッターで斜めに筋を入れています。
これは少しでも接着力をアップさせるためです。
タイトボンドを塗ってクランプしました。
この状態で2日ほどほって置きました。。
ラベルはおもちゃマンドリンのものがそのまま貼り付けてあります。
剥がしてしまおうかとも思ったのですが、ボディはこのラベルの通りで間違いないのでそのままにしました。
その代わり手書きのラベルを作って。。
ネックブロックのところに貼り付けました。
「おもちゃマンドリンのネックを新製 ベビーウクレレに改造 2018」
一応サインもしてあります。。(笑)
ナットも黒檀でつくりました。
できあがりました!!
弦を張ってかんせ~~~い!!
弦はいつものフロロカーボンハリスです。さすがにスケールが短く普通のチューニングだといまいちだったのでアメリカンチューニングにしてあります。
裏はこんな感じです。。
ネックの付け根は念入りに削ったのでこんなに滑らかに出来ました。
ヘッドもコンパクトですが演奏のしやすさを考えてペグをなるべく上に配置して有ります。
一本だけ持っているソプラノのFavilla(ファビッラ)と並べてみました。
大きさの違いが良く判ると思います。。
音はまあまあですが、時間をかけて作ったので自分としてはいい音に聞こえます。
にほんブログ村
2018年4月28日土曜日
2018年4月21日土曜日
ベビーウクレレを作る(2)
ベビーウクレレとネットから拾ってきたFavilla(ファビッラ)のびわ型ウクレレの写真を並べてみました。
出来上がりもこの写真のような感じにするつもりです。
さらにネックを削っていきます。
ネックの形が出来てきたのでペグ穴を開けました。
5mm径のドリルで穴を開けました。
丸やすりなどを使って木ペグのテーパーに合わせました。
前面が約5.5mm裏側が約6mmぐらいです。
木ペグ自体はおもちゃマンドリンに付いていた小振りなものをそのまま使いました。。
ネックの付け根部もある程度出来上がってきたので接着することにしました。
タイトボンドを塗って紐とクランプで固定します。
接着後、ネック付け根部をさらに滑らかに仕上げました。
指板側も滑らかに仕上がりましたので指板を接着することにしました。
指板もタイトボンドを塗ってクランプで固定しました。
こんな感じになりました。
指板のエンドは余り木が少し短かったのでカットして貼り付けました。
エンドには別の木を削って繋げました。
次に、おもちゃマンドリンのままのサウンドホールでは小さすぎるので拡大することにしました。
プラバンに丁度いい大きさの円を切り抜いてそれをガイドにして切り抜きます。
トップ板はスプルースのような材質で木目に沿った部分は柔らかく、木目を横切る部分は硬く上手く切り抜くのが難しかったです。何とか見られる丸に仕上げることが出来ました。
そのままでは味気ないのでさらに外側に溝を掘りパフリングを埋め込むことにしました。。
パフリングは濡らしてゆっくり曲げないと割れます。
うまく埋め込むことが出来ました。その後出っ張った部分を削りました。
やっとここまで出来ました。。
あとは塗装とブリッジ、ナットを作るだけです。。
にほんブログ村
出来上がりもこの写真のような感じにするつもりです。
さらにネックを削っていきます。
ネックの形が出来てきたのでペグ穴を開けました。
5mm径のドリルで穴を開けました。
丸やすりなどを使って木ペグのテーパーに合わせました。
前面が約5.5mm裏側が約6mmぐらいです。
木ペグ自体はおもちゃマンドリンに付いていた小振りなものをそのまま使いました。。
ネックの付け根部もある程度出来上がってきたので接着することにしました。
タイトボンドを塗って紐とクランプで固定します。
接着後、ネック付け根部をさらに滑らかに仕上げました。
指板側も滑らかに仕上がりましたので指板を接着することにしました。
指板もタイトボンドを塗ってクランプで固定しました。
こんな感じになりました。
指板のエンドは余り木が少し短かったのでカットして貼り付けました。
エンドには別の木を削って繋げました。
次に、おもちゃマンドリンのままのサウンドホールでは小さすぎるので拡大することにしました。
プラバンに丁度いい大きさの円を切り抜いてそれをガイドにして切り抜きます。
トップ板はスプルースのような材質で木目に沿った部分は柔らかく、木目を横切る部分は硬く上手く切り抜くのが難しかったです。何とか見られる丸に仕上げることが出来ました。
そのままでは味気ないのでさらに外側に溝を掘りパフリングを埋め込むことにしました。。
パフリングは濡らしてゆっくり曲げないと割れます。
うまく埋め込むことが出来ました。その後出っ張った部分を削りました。
やっとここまで出来ました。。
あとは塗装とブリッジ、ナットを作るだけです。。
にほんブログ村
2018年4月14日土曜日
ベビーウクレレを作る(1)
前から手がけていた工作がだいぶ完成に近付いてきたのでアップすることにしました。
約1年前にこんなものを手に入れました。
これは古い中国製の子供用のマンドリンです。マンドリンと言いながらも複弦ではなく弦は4本、ネックはマンドリンと言うだけあって細くコードは弾けません。
ヤフオクで1000円。
何でこんなものを手に入れたかと言うと、この形がFavilla(ファビッラ)のビワ型ウクレレに似ていたからです。
これを改造してベビーウクレレが作れないかな?と思ったのです。。
ベビーウクレレって面白いけど結構高いですよね!?おまけにただでさえミニチュアみたいなウクレレの小型版だから弾きやすい訳ではない!
ほんとのベビー(小1ぐらいの小さい子供)が弾くには最適のサイズかもしれません。。
まあ、工作好きの暇つぶしです。。
まず、指板から考え始めました。。
ベビーウクレレなので短いスケールのものが必要です。そこでアマゾンで中華系の安い指板を買って切り詰めることにしました。
コンサートサイズの18フレットを切り詰めて音の高い側の12フレットを生かします。
幅も切り詰めて狭くしました。
ポジションマークは一見、簡単に銀色のプリントに見えたのです。「擦ればとれる」ぐらいに考えていたのですがさにあらず。。樹脂状のものがしっかり埋め込まれていたので、穴を開けて取り除き丸く切り抜いた指板の端切れで埋めることになりました。
指板が出来た後、しばらくこのプロジェクトは放置していました。。
次にネックを作る必要があるのですが、はじめはマフォガニーのまともなネック材を買ったのです。
ベビーウクレレってネックなども小さいので特別なものが必要になります。アマゾンで中華系の安いネックを買っても付け根の位置などが合わないので使えません。。(楕円のネック中央部にそれに合わせた部材を継ぎ足す方法はあるかもしれませんが??)
まともなネック材も切り捨てる部分が多すぎて勿体無いなぁ~~!と思っていたのです。
他の工作でメイプル材が欲しくなったのですが(凄く少量でよかったのです。)小さいものが売っていなかったので棒状のものを手に入れました。あまったこれが使えないか??と思いはじめました。
端を斜めに鋸で切ってミニカンナで仕上げました。これ!!かなり手間でした。。
指板を載せてみました。ヘッド部の画を書いてイメージを創ります。
指板、ヘッド画を両面テープで貼り付けて回りを切り抜きました。
ブーツ部(付け根)には別の木を貼り付けました。
なんとなくネックに見えてきました。。
ここでミニマンドリンの加工もし始めました。。
まずいらないネックを切り取りました。
ここにネック部を削り合わせて繋ぐことにします。
若干仕込み角を入れて削り合わせました。
位置がずれると今後の加工に影響があるので、ホゾ組みで位置決めします。
ボディサイドとネックサイドをピッタリに合わせるために、ネック側を削り合わせました。。
削り取るのが大変なのでブーツ部の不要部分を切り取りました。
まともな工具がないので上手く切れませんが何とか取り除くことが出来ました。
どんどん削ってネックに近付けていきます。だいぶそれらしくなってきました。
だいぶ形になってきたので、ここでボディの塗装も剥がしました。
こんな感じになりました。。
どうです!? Favilla(ファビッラ)のビワ型ウクレレに似ていませんか??
にほんブログ村
約1年前にこんなものを手に入れました。
これは古い中国製の子供用のマンドリンです。マンドリンと言いながらも複弦ではなく弦は4本、ネックはマンドリンと言うだけあって細くコードは弾けません。
ヤフオクで1000円。
何でこんなものを手に入れたかと言うと、この形がFavilla(ファビッラ)のビワ型ウクレレに似ていたからです。
これを改造してベビーウクレレが作れないかな?と思ったのです。。
ベビーウクレレって面白いけど結構高いですよね!?おまけにただでさえミニチュアみたいなウクレレの小型版だから弾きやすい訳ではない!
ほんとのベビー(小1ぐらいの小さい子供)が弾くには最適のサイズかもしれません。。
まあ、工作好きの暇つぶしです。。
まず、指板から考え始めました。。
ベビーウクレレなので短いスケールのものが必要です。そこでアマゾンで中華系の安い指板を買って切り詰めることにしました。
コンサートサイズの18フレットを切り詰めて音の高い側の12フレットを生かします。
幅も切り詰めて狭くしました。
ポジションマークは一見、簡単に銀色のプリントに見えたのです。「擦ればとれる」ぐらいに考えていたのですがさにあらず。。樹脂状のものがしっかり埋め込まれていたので、穴を開けて取り除き丸く切り抜いた指板の端切れで埋めることになりました。
指板が出来た後、しばらくこのプロジェクトは放置していました。。
次にネックを作る必要があるのですが、はじめはマフォガニーのまともなネック材を買ったのです。
ベビーウクレレってネックなども小さいので特別なものが必要になります。アマゾンで中華系の安いネックを買っても付け根の位置などが合わないので使えません。。(楕円のネック中央部にそれに合わせた部材を継ぎ足す方法はあるかもしれませんが??)
まともなネック材も切り捨てる部分が多すぎて勿体無いなぁ~~!と思っていたのです。
他の工作でメイプル材が欲しくなったのですが(凄く少量でよかったのです。)小さいものが売っていなかったので棒状のものを手に入れました。あまったこれが使えないか??と思いはじめました。
端を斜めに鋸で切ってミニカンナで仕上げました。これ!!かなり手間でした。。
指板を載せてみました。ヘッド部の画を書いてイメージを創ります。
指板、ヘッド画を両面テープで貼り付けて回りを切り抜きました。
ブーツ部(付け根)には別の木を貼り付けました。
なんとなくネックに見えてきました。。
ここでミニマンドリンの加工もし始めました。。
まずいらないネックを切り取りました。
ここにネック部を削り合わせて繋ぐことにします。
若干仕込み角を入れて削り合わせました。
位置がずれると今後の加工に影響があるので、ホゾ組みで位置決めします。
ボディサイドとネックサイドをピッタリに合わせるために、ネック側を削り合わせました。。
削り取るのが大変なのでブーツ部の不要部分を切り取りました。
まともな工具がないので上手く切れませんが何とか取り除くことが出来ました。
どんどん削ってネックに近付けていきます。だいぶそれらしくなってきました。
だいぶ形になってきたので、ここでボディの塗装も剥がしました。
こんな感じになりました。。
どうです!? Favilla(ファビッラ)のビワ型ウクレレに似ていませんか??
にほんブログ村
登録:
投稿 (Atom)
-
このウクレレがヤフオクに出てきた時には驚きました。。 ネットで見つけた画像のMONTANO440とほぼ同じトランクです。 中にはこんなウクレレが入っています。。 ラベルにはMADE IN OCCUPIED JAPAN の文字が。。 ウィキペディアに...
-
これを手に入れたのは去年の春でした。。 ものすごいカーリーメイプル!! 黒赤黄、3色のサンバースト。丸みを持ったGibson系のヘッド!(というよりも20年代のシカゴコネクションのウクレレみたい?) いままでネットなどでも全く見たことの無いRibsonです。。 ...
-
以前のブログで中華ウクレレを削り始めたのですが、だいぶ時間が経ってしまいました。 中華ウクレレを削る(1) ← 以前の記事はこちら。 その間にも作業は続いていたのです。。 削りまくってこんな感じ。。 約350g フリクションペグは外してあるので取り付けるとたぶ...