2018年3月7日水曜日

古いRibson(無番)

これを手に入れたのは去年の春でした。。


ものすごいカーリーメイプル!!
黒赤黄、3色のサンバースト。丸みを持ったGibson系のヘッド!(というよりも20年代のシカゴコネクションのウクレレみたい?)
いままでネットなどでも全く見たことの無いRibsonです。。


ただし、このウクレレ!? 問題なのはブリッジが無いことです。
なんとか、それらしいブリッジを付けないことには音を確かめることすら出来ません!!


ラベルは無番。おまけにとってもふざけています!!
「RIBSON CO INC」の後に「Kalamazoo Mich」
「Kalamazoo Mich」はミシガン州カラマズーと言う地名(所在地)です。もちろん皆さんご存知の通りカラマズーはあのGibsonの創業の地です。
これではまるで「バカ田大学」ですね!?

~♪~ ミシガン州~~カラマズ~~の~~ ギブソンのとなり~~~リブソン!リブソン!!リブソン!リブソン!~~リブソン。リブソン。リブソン~~♪~~(字余り。。メロディに合わせるのが難しい?)

もちろん本当の生産地は名古屋だと思います。


バックも緩いカーブドバックで燃えるようなカーリーです。


サイドにもトラ目がびっしり!!


ヘッドのロゴは筆記体でクラシックです。。


しばらく面倒なので掘って置いたのですが、音が聞きたくなりブリッジ造りに取り掛かりました。
剥がれたブリッジ跡を見てみると硬く質の悪そうな接着剤がびっしり付いています。(何度も接着をし直したのにブリッジが飛んでしまったのかも知れません?)

ブリッジの跡からサドル位置を推測すると12フレットまでの長さの約2倍の位置の様です。
昔の(日本の)ウクレレにはこのようなものが多いのですが、12フレットまでの長さ×2+2~3mmの位置にした方がハーモニックスが正確に出ます。


そこでブリッジ跡の後ろ側(弦を引っ掛ける為の下側の切り欠き)の塗装が薄く乗っている部分までブリッジの接着面を延長。それにより本来のブリッジより前後にブリッジを拡大した分、サドルの位置が下げられます。
適当に図面を書いてそれ通りに作ることにしました。


木材は手持ちのカリンです。
まず弦を引っ掛ける切込みを入れて。。


設計通りにカットしていって。。
削って、削って。。


こんな感じに。。


位置をよく確認して。。接着面を綺麗にクリーニング!
ブリッジをクランプしました。


ブリッジ自体は黒く着色して。。
こんな感じになりました。


完成で~~す。
音は豪華な見た目に負けず劣らす、なかなか落ち着いたクリアトーンです。
高音だけでなく中音、低音もバランスよく出ているように思います。


ネック材は何だか分からないのですが、ボディはトップ、バック、サイドともカーリーメイプルで間違いない様です。僕の今までの経験ではメイプルボディのウクレレには音の良いものが多いように思います。(僕の好みなだけかも知れません??)


このウクレレ!うすく削ったトップのカーリーが乾燥で凹凸をつくっています。
光の反射でも一面のカーリーが確認できるので独特の迫力を感じます。
これも僕のお宝ウクレレのひとつになっています。

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