2018年3月21日水曜日

Gretsch ウクレレ(2)

あとは塗装です。。
塗ったのはワシンの水性ウレタンニスと言うものです。
色は初め、チークを一度塗り。その後、色が薄く感じたのでマホガニーを塗り重ね、むらが出来てしまったので(違う色を塗り重ねれば当然か??)ヤスリがけをした後にさらにチークを塗ったのですが。。。
気に入らず盛大に塗装を剥がしてしまいました。


むらを削り取ってこんな感じ!
これで綺麗にはがしたつもりなのですが、この上に塗装し直して果たして綺麗に出来るでしょうか?
今度塗ったのはオールナット(つや消し)と言うやつ。。
軽く3ど塗り重ねました。。


ベランダで干します。
本当の色合いはこんなに明るくはありません。(夕日を浴びているのです!)


塗装が終わった状態。
こんどは綺麗に出来ました。。


若干、むらはありますが逆にいい感じ??(あじ、味、味!!)


ブリッジは厳重に位置決め!


接着部分の塗装を剥がして、ボディ側、ブリッジ側ともにカッターで筋を入れました。
少しでも接着力を増して剥がれにくくする為です。


タイトボンドをたっぷり塗ってクランプ。
こつはボディ内側のブレイシングをつぶさない為に内側のクランプ部分に下駄を履かせることと、
はみ出したタイトボンドをウエットテッシュでふき取ること。
クランプしていると完全にはふき取れないので、ある程度ふき取った状態で30分ぐらい置いて、ずれ難くなってから一度クランプを外すことです。
外した状態で念入りにタイトボンドのはみ出しをふき取り、ティシュなども使ってボディ表面のタイトボンドを完全に除去します。
もう一度クランプし直したらあとはやることはありません。その後3日放置しました。。


ブリッジが完全に接着されました。
早速、弦を張ることにしたのですが、ここで問題が!


1、2、5フレットが波打っていて弦がびびってしまうのです。(写真は修正後です。)
そこで1、2、5フレットのみ抜き取って万力で修正、付け直しました。。
さて弦を張ろうと思ったのですが、今度はナットの弦調整が低すぎてやっぱり弦がフレットにあたってしまうのです??


ネックの取付け部が開いている様子もありません??
ナットの調整も初めからのようで後から削って低くしている様にも感じられません??
もともとナットの弦調整が低いのでしょうが、ボディやブリッジ裏を削った為にわずかに低くなったので当たっているとしか思えません?


ナットの下に1mmぐらいの木を入れて嵩上げしようかとも思ったのですが、それでは不完全なのでナットを作り直すことに。。黒檀の木片を削って作りました。
(写真は弦の上に載っているのがオリジナル、取り付けてあるのが作り直したものです。)


やっと完成です!!


ペグはよくアメリカの古いウクレレ(ハーモニーとか!?)が付けているようなタイプです。
ペグはオリジナルのようです。年代はたぶん40~50年代。


バックはこんな感じ。。


このグレッチの印象はボディはほぼマーチンのタイプ0。
ヘッドが馬鹿でかいと言うものです。
音もマーチン程ではないにしても、年数が経ってかれているマフォガニーのいい音がします。

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2018年3月14日水曜日

Gretsch ウクレレ

このブログ。。以前手に入れたウクレレの話をしていることが多いのですが、今回はリアルタイムでございます。

ほとんどのビンテージ(がたくた??)ウクレレはヤフオクかeBay(僕の場合英語が出来ないのでセカイモン)で手に入れています。何故なら他の場所では古いウクレレはほとんど見つけることが出来ないからです。

今、流行のメルカリも確認はしていたのですが、メルカリは即決なのでどうも具合がよくない!!
ヤフオクなのどオークションの場合は古道具屋などが1000円スタートした古ウクレレでも欲しい人が多ければ値段が競りあがっていくので、どうしても欲しければ最後に一番高い金額を入れれば手に入ります。
メルカリの場合、値段が出品者の指値みたいなものなので、出品者のその商品への評価が高ければ(高すぎれば!)欲しくないような高値。
出品者のその商品への評価が低いか理想的なら先に見つけた誰かが即決!となってしまうからです。
そのせいもあり、あまり古レレには向かないらしく出品されているものもあまり古くない中古品が多いと言う印象です。

ところが今回、メルカリでいい古ウクレレを見つけてしまいました。値段も妥当だったので即決でございます。出品者も迅速な方だったので次の日には手元に届いていました。。


Gretsch(グレッチ)のウクレレ。。
ヤフオクでもグレッチのキャンプウクはたまに見かけるけど、普通のタイプは見た記憶が無い。。
eBayには出ているけれどマホガニーなので届くか不安。

ただし出品者も言っていたようにジャンク!
なになにボディに亀裂の補修跡やブリッジの剥がれなど。。ハッハッハッ!!「古レレなどそんなもんさ!余裕余裕。。」とは思っていたのですがブリッジ周りの塗り足し跡の色が違っているのが気に入らない。。
その部分だけをコンパウンドでカリカリ。研磨したら色違い部分が薄くなって色合いが近付くのではないだろうか??
しつこくガリガリやっていたら、こんなことに。。


ブリッジ横の塗装が剥がれてしまいました。。そら!そうだわな!!しつこくガリガリやったら、そうなるわな!?


んn~~~~ん。。どうする??


どうするって言っても。。さらに剥がすぐらいしか思いつかない!!
え~~~い!!こうなったら浮き気味のブリッジも剥がしちゃえ。


ブリッジ回りを濡らして接着を浮かしておいて慎重に。。


剥がれました~~~!!若干、表皮を持っていかれたけど我慢どころでしょう。。
ブリッジを剥がしたので、さらに塗装剥がしに力が入ります。


小一時間作業してこんな状態に。。
トップの塗装を全部剥がしました。
さぁ~どうする!?トップだけ塗装して済ませるか??


サイドはこんな感じ。。塗装は劣化してぱりぱり。これだから簡単に剥がせたらしい?


裏もけして綺麗だとは言いがたい。。
こりゃ~ぁボディ全部剥がして塗装し直しかぁ~!?
さらにカリカリと数時間。。


こんなん成りました~。
塗装の劣化具合を見てボディと指板全部を剥がしました。

マークが付いているので削れないヘッドと劣化の少ないネック部分はそのまま使うことにしました。


バックはこんな感じ。。
色が濃い部分は割れやバリの激しい部分にアロンアルファを塗ったところです。
つづく。。。

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2018年3月7日水曜日

古いRibson(無番)

これを手に入れたのは去年の春でした。。


ものすごいカーリーメイプル!!
黒赤黄、3色のサンバースト。丸みを持ったGibson系のヘッド!(というよりも20年代のシカゴコネクションのウクレレみたい?)
いままでネットなどでも全く見たことの無いRibsonです。。


ただし、このウクレレ!? 問題なのはブリッジが無いことです。
なんとか、それらしいブリッジを付けないことには音を確かめることすら出来ません!!


ラベルは無番。おまけにとってもふざけています!!
「RIBSON CO INC」の後に「Kalamazoo Mich」
「Kalamazoo Mich」はミシガン州カラマズーと言う地名(所在地)です。もちろん皆さんご存知の通りカラマズーはあのGibsonの創業の地です。
これではまるで「バカ田大学」ですね!?

~♪~ ミシガン州~~カラマズ~~の~~ ギブソンのとなり~~~リブソン!リブソン!!リブソン!リブソン!~~リブソン。リブソン。リブソン~~♪~~(字余り。。メロディに合わせるのが難しい?)

もちろん本当の生産地は名古屋だと思います。


バックも緩いカーブドバックで燃えるようなカーリーです。


サイドにもトラ目がびっしり!!


ヘッドのロゴは筆記体でクラシックです。。


しばらく面倒なので掘って置いたのですが、音が聞きたくなりブリッジ造りに取り掛かりました。
剥がれたブリッジ跡を見てみると硬く質の悪そうな接着剤がびっしり付いています。(何度も接着をし直したのにブリッジが飛んでしまったのかも知れません?)

ブリッジの跡からサドル位置を推測すると12フレットまでの長さの約2倍の位置の様です。
昔の(日本の)ウクレレにはこのようなものが多いのですが、12フレットまでの長さ×2+2~3mmの位置にした方がハーモニックスが正確に出ます。


そこでブリッジ跡の後ろ側(弦を引っ掛ける為の下側の切り欠き)の塗装が薄く乗っている部分までブリッジの接着面を延長。それにより本来のブリッジより前後にブリッジを拡大した分、サドルの位置が下げられます。
適当に図面を書いてそれ通りに作ることにしました。


木材は手持ちのカリンです。
まず弦を引っ掛ける切込みを入れて。。


設計通りにカットしていって。。
削って、削って。。


こんな感じに。。


位置をよく確認して。。接着面を綺麗にクリーニング!
ブリッジをクランプしました。


ブリッジ自体は黒く着色して。。
こんな感じになりました。


完成で~~す。
音は豪華な見た目に負けず劣らす、なかなか落ち着いたクリアトーンです。
高音だけでなく中音、低音もバランスよく出ているように思います。


ネック材は何だか分からないのですが、ボディはトップ、バック、サイドともカーリーメイプルで間違いない様です。僕の今までの経験ではメイプルボディのウクレレには音の良いものが多いように思います。(僕の好みなだけかも知れません??)


このウクレレ!うすく削ったトップのカーリーが乾燥で凹凸をつくっています。
光の反射でも一面のカーリーが確認できるので独特の迫力を感じます。
これも僕のお宝ウクレレのひとつになっています。

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2018年3月1日木曜日

中華ウクレレを削る。。完結編。

水性ウレタンニス(チーク)を4度塗り重ねて完成です。




元の写真と比べてみると随分雰囲気が明るくなったと思います。
カーリーメイプルの木目も活きて満足です。。


完成状態で重さを量ってみたところ393gでした。
元が506gだったので113g減ったことになります。


ボディだけでなくネックやヘッドなどもごん太なので削りました。


マーチンタイプなので憧れている1920年代の形状に近付けてみました。
ペグはゴトーのUKBです。


バックはこんな感じ。。


トップはこんなです。。
音は初めの状態よりは大分鳴るようになりましたが、それでもまだ小さいと感じます。
音色は悪くも無いです。(と言うことは良くも無い!)
手を掛けた分、愛着も出てきましたが。。


もちろん!良いところばかりでは無く。。不満もあります。
サイドのライニングが出てしまったところはペテ埋めで誤魔化してありますが汚いです。
今回これで完成としましたが、続編があるかも??

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