2018年5月6日日曜日

KUMALAE(1)

このごろ工作の記事が多かったのですが、久々にウクレレを紹介します。
KUMALAE(クマラエ)はよく注意して見ているとヤフオクなどにもたまに出品されます。
ハワイアンコア100%(木ペグは除く)のボディで製造年は特定できませんが80~100年ぐらいは経っていると思われます。
僕のような古レレ好きにはたまらないメーカーです。


これは僕が初めて手に入れたクマラエです。ヤフオクで落札しました。


一般的なヘッドデカールは3種類あります。(と僕は思っています。)
時代差なのか?それとも製造所で分けたのか??クマラエの解説書はあまり無いので(有っても英語で読めない。)全くの謎です。。

「KUMALAE」「GOLD AWARD P.P.I.E.1915」「HAWAII」などの文字が白く囲まれているものを一番よく見ると思いますが、このウクレレは文字が白く囲まれていません。
手に入れたばっかりの頃は文字が白く囲まれているものの方が良い様に思っていたのですが、むしろこの方が珍しいです。

僕の勝手な推理ではこのタイプのほうが古いのではないか??と思っています。僕の推理はこうです。。
このウクレレのヘッドデカールは文字の回りが黒ずんでいませんがネットなどで見るとそのようなものも在ります。何らかの理由でデカールの糊の部分が黒ずんでしまったものと思われます。
そこでそのようなものを隠すために文字の回りを白く囲んだのでは無いか??

こう考えると文字が囲まれていないデカールの物のほうが個体数が少ないこともあり古いのではないかと言う推理が成り立つと思うのですが、いかがでしょうか?

ちなみに「GOLD AWARD P.P.I.E.1915」とはPanama-Pacific International Expo 1915
1915年に開催されたサンフランシスコ万国博覧会で金賞をとってから表記されるようになったものです。
よく1915だけを見て1915年製と言う人がいますが間違いです。
たぶん翌年(1916年)ぐらいからクマラエが無くなったと言われる1940年の間の製造です。
ただし生産のピークは20年代から30年代にかけてだと言われていますので95年ぐらい余裕で経っている可能性があります。


綺麗な木目のコアですがフレイム(トラ目)は全く出ていません。
残念なことにトップ板のブリッジ横にか割れがありますが補修されています。100年近く経っていると考えると割れのないものの方が珍しいくらいなので綺麗なほうだと思います。


その代わりネックにはびっしりとフレイムが出ています。。カーリーといったほうがいいでしょうか?


バックにもカーリーは無し。。グレードはあまり高くないのかも知れません。


でもロゼッタにはロープ柄が入っています。(安い物はワッカだけ!!)


それからこのウクレレ、サウンドホールの位置が少し高いです。一般的なものより出現率は低いように思います。もしかしたらStyle1と言うのかも知れません。。
ちょっと間抜けに見えるこのデザインもクラシックでお気に入りです。
音はとても綺麗です。。

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